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神谷町RPAブログ

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RPA のなりたち

「RPAとは?」

・・・という記事や意見はたくさん、目にするが、

「誰が最初に RPA(Robotic Process Automation)と

 いう言葉を言い出したの?」

とか、

「なんでロボットなの?」

といったあたりを解説している日本語の文書は

ほとんど目にしないので、ここにまとめておきたい

と思います。

 

Blue Prism が RPA という言葉を使い始めたのは 2012年

Blue Prism の記録によると、最初に RPA(Robotic Process Automation)

という言葉を使い始めたのは、Blue Prism の Pat Geary です。

www.techtarget.com

 

RPA に Robotic という言葉がついているのは、

  • PC(デスクトップ)での作業が、誰もいないのにも関わらず自動的に次々と処理されていく(無人実行
  • あたかも人間が操作しているかのように処理が進む(UI操作の自動化
  • 問題の種類にもよるけど、問題によっては自動的に修正される(自律的な実行

 

・・・といったあたりの特徴をとらえて、

「まるでロボットが人間の代わりをしているようだ」

という外見から "Robotic" と名付けたようです。

 

ちなみに、ロボットではなく、デジタル・ワークフォース

デジタル・ワーカーということもあります。

誤解されることがあるので明記しますが、あくまで人間の

代わりに自動化処理を実行する主体をデジタル・ワークフォース

と呼んでいるのであって、RPAでロボット開発をするとか、

運用をする人のことではありません

 

何を RPA と定義しようが、その人の自由。自由だが・・・

上記は、あくまでこれまでの経緯を簡単に書いているだけで、

「RPA とは、無人実行であるべき」

とか、

「上記以外の解釈は認めない」

とか、そういうことを言うつもりはありません

 

何をどう呼ぼうが、それはその人の自由だし、

人の数だけ RPA の定義があって良いと思います。

 

ただ、どうしても、

  • ユーザーが誰でも開発できて、自分の業務を自動化していく
  • 自動化する手段は、なんでもよい(RPAツールを使っている・いないを問わない)
  • 大規模なシステム開発は避け、身の回りの業務自動化を行う

これが RPA だ。

・・・という意見には、ちょっと違和感を感じてしまいます。

 

こ れ は た だ の E U C だ 。

 

EUC(エンドユーザー・コンピューティング)というのは

昔からあるもので、これを RPA と言い換える必要を感じ

ないし、そのことで RPA の本質を見失うのではないか

それが違和感の正体かもしれないです。

 

EUC は長い歴史の中で、メリットもあるが課題もあることが

わかっています。たとえば以下のような課題です。

  • ユーザーが誰でも開発・・・はできない。決して簡単とはいえず、全社員でやるには難しい
  • 引継ぎに難あり。どうしても自分用に開発するので、最初は良くても後々、不良債権化する
  • 技術の進歩に追従していくのが難しく、バージョンアップ対応が困難

RPA が EUC の課題をひとつでも解決できているのであれば、

「旧来の EUC の課題を解決した新しい EUC、それが RPA だ」

ともいえるが、、解決されているのでしょうか?

 

ユーザーが誰でも開発できるか

出来ないと思います。RPA を見てると誤解しがちですが、

RPA の自動化処理の実行はユーザーに分かりやすいです

ユーザーの操作を高速で行うだけですから。

 

でも、RPA の開発は簡単ではありません

少なくとも iPaaS (DataSpider とか)や LCD(Outsystemsとか)

並みの難易度があると思います。

 

要するに、ビジュアルプログラミングツールというだけだと思います。

専門的な IT の教育を物凄くやらないとできないわけではない

しかし、誰でも簡単に出来るわけでもない

 

簡単な要件は簡単に作れるけど、

難しい要件は作るのが難しい、それだけのことだと思います。

 

確かに昔の EUC ツールよりは簡単になっているところが

あると思いますが、簡単になっているところブルックス流に

いうと偶有的要素で、本質的なところは何も簡単にはなって

いない印象です。

人月の神話

 

引継ぎしやすくなっているか

特になっていないと思います。RPA できちんと引継ぎが

したければ、いまもドキュメントが必須だと思います。

昔と同じです

 

技術の進歩に追従しやすくなっているか

作った成果物のバージョンアップを容易にする画期的な

新技術が実装されている・・・わけではないですね。

これも、きちんとバージョンアップ戦略を考えていく

必要があります

 

EUC は EUC、RPA は RPA。

何度も言いますが、別に

「EUC を RPA と言ってはいけない」

・・・わけではありません。

何をどう呼ぼうが、その人の自由です。

 

ただ、昔からある EUC を RPA と言い換えても、

何も起きないような気がします。

一方で、RPA が本来もっているはずの真価は、

隠され、見えなくなってしまうような気がします。

 

RPA という考え方を正しく受け止めて、

その価値を引き出すことが、企業や社会のために

なると信じています。

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